にしても、『リョウ』を読み返すごとに海尊と頼朝への愛しさが募ってこまるのだよ!
なにこれ! なんなんだよコレ!!
始めの頃はめっちゃ悪人面で描かれてたのに、後半になればなるほど柔らかい顔になってゆく海尊が・・・愛しい ぜ ・・・!!
最終的に、「義経の家来衆の中での唯一の生き残り」という立ち位置で最終回を迎えた彼は、この作品では「義経伝説の語り部」という役柄なのでしょうか。いや、見守り役かな?
なんにしろ、この作品内でもかなーり自由にキャラクター創作されてますが、とりあえず私は大好きです! 人間くさい魅力!!
義経の最後を看取った唯一の家来として、海尊がそれからどういう人生たどったのかがファンとして一番目くらいに気になるところです・・・平成の世に放り出されちゃって、仲間も頼る人も全て失って、守るべき主も己の背中で亡くなって。女性の遺体かついで号泣している大男、いったいどんな人が保護してくれたんでしょうか・・・やっぱりどっかの寺にでも駆け込んだんかなあ、一応あれでも坊さんだろうし。破戒僧だけど。めっちゃ戦で殺生してるけど。
「命をつなぐためならば、形だけでも祝言をあげられたらいい。頼朝殿の正室となられた上で、義経様の愛人としてならば弁慶と通じることも許されるかもしれないだろう」
「あの頼朝殿がそのようなことを許すと思うのか!?」
「だ、だいたい、二人は兄妹だぞ? 家族として慕っていた頼朝様に手篭めにされて、りょうが衝撃で声が出なくなっちゃったの知ってるだろ?」
「親兄弟での近親婚など、珍しくもあるまい」
「海尊・・・!」
「命のほうがよほど大事だと言っているのだ! 生きている限り逃げ続ける生涯など・・・! 義経様は一体いつになったら・・・!」
現実主義者な海尊が好きです。
理想に生きてる弁慶も素敵ですが、やっぱり悲劇の英雄ぽいなあと思ってしまう。
頼朝兄さまの倒錯ぶりというか、ヤンデレぶりのすさまじさは、
「妹だけど愛している」
ではなく
「妹だから愛している」
な点だと思う。よくある禁断愛とは一味も二味も違うよ! ヤンデレだからね!!
生まれた瞬間から濃い絆をもつ「兄妹」の関係だからこそ、裏切るなんて考えられないし、無条件で愛を向け、向けられる相手。そして血のつながりがあろうが「男女」でもあるから、肉体関係を築くこともできる。
みたいな理屈なんだと思う。兄さまが思ってるのは。
いや本気のヤンデレなんで正直よくわかんないですけどね!
正気な頃も兄妹として溺愛してたからなー・・・兄さまにとっては自然な流れなのかもしれんなあ。そういう方向に愛が向かったのは。いやそれはさすがに違うか、うん。
最初は弁慶との結婚とかにも(ほとんど)口出ししてこなかったもんな。あくまでほとんどだけどな! シスコン兄ちゃんだったことには変わりないぜ!
「同じ源氏同士ならば、血は混ざらぬ。濃くなるだけだ」
知将というより腹黒い兄さまが好きです。一見爽やか系なのにね!
日本の頂点に立つ男なら口約束くらい簡単に反故できるようじゃなきゃ←
でも、もし二人の間に子供ができたらどうするつもりだったんだろう・・・?
海尊と頼朝兄さまがツートップで好きって、あれ、なんかおかしい・・・?
あと海尊が表紙をかざってるわけがなくて、なんか・・・悲しくなった・・・(上記画像)
年季が入った腐女子。だが年季が入り過ぎてよくわからない方向に走り始めている。