スポーツマンガのハズなのに、表紙がどうしても格闘マンガに見えるという不思議作品。
完結してしまったこの我が愛する作品、
後半にいくにつれ、ファンから厳しい声があがっているが、ワタクシ論で弁護もどきをば。
凡人は天才に勝てない。
一瞬の隙で長年の全ては簡単に崩れさる。
願いは叶わない。それが本当のこと。
この点が、さりげなくリアルに描かれているあたりが、魅力的な作品なのだと思う。
後半はこの重大にして悲愴な魅力が損なわれてしまっていたから評判よくないのかなあと。
私としては、「故意にキープレイヤーの腕を折る」とか「物語上での最大のライバルとの決戦は実質準々決勝」とかは、リアリティを売りにしていた上では十分アリだと思ったけどなあ。
大体骨折やらは「やられる方が悪い」という戦いの法則が適用されるのは本当だし。実際の試合でも当たり前に一試合につき数人は怪我での退場者があるスポーツだからね、アメフトって。堂々とやるのはたしかにアレだが、卑怯とか乱暴とかではないと思う。
しかも実は、白秋ダイナソーズという名前は5巻の時点で出てきている。新しく台頭してきたチームだが、その力は謎。という触れ込み付き。
ここんところ気がついていた人はどれだけいるのかなあ・・・
あと、泥門には基本天才ばっかりだと私は判断しています。
セナ、モン太、栗田さん、ムサシさん、(ヒル魔さん)
あたりは天才です。凡人のたどり着ける限界点を超えられるのは、本人がどう思っていようが、なんらかの才があったからこそだと思っています。
ちなみに、水町は天才ですが、筧は凡才の域を出れないと。
ヒル魔さんは後半以降では凡才の代表として描かれていますが、世の中あそこまでIQが高い人もいないので、カッコして天才の枠入り。そもそも彼の指揮官としての頭脳がなければ泥門ここまでこれませんでしたからね! 多分一年で廃部してる!
泥門はキズ付きヒーローがいっぱいいるチーム。と思ってる。
年季が入った腐女子。だが年季が入り過ぎてよくわからない方向に走り始めている。