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メノウメロウ

創作小説やお題、感想文など

2024'11.25.Mon
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2011'04.13.Wed

001/全ての感覚を集めて
002/気が付いた頃には
003/骨の格好
004/そんなに大人にも見えなかった
005/すぐ肌の下
006/ぎすぎすと
007/変に浮き出ている
008/あまり近寄るんじゃない
009/言われるとおりに
010/頭を撫でて、キスをくれた

011/顔を覚えているというだけ
012/威圧感と違和感
013/壁の模様の花
014/銀色に光るステンレス
015/乱雑に腰掛ける
016/口元から
017/私の立っている所だけ
018/痛くはしてないだろう
019/顎を乗せて
020/手を伸ばせば届く距離

021/見もせずに
022/いつもよりも
023/でも、でもそれ、
024/足の下の太い骨の感触
025/何も知らないんだ
026/手を噛むかもしれない
027/私の手を煩わせてくれるな
028/よく分からなかった
029/すると、するりと細くなった
030/夜が明けるまで

031/言われたとおり大人しく
032/そろりそろり
033/浅い眠りに続くように
034/見えた気がした
035/叱られるようなこと
036/悲しいよりも
037/二倍になっているのかもしれない
038/音は少しだけ響いてしまって
039/一瞬だけ擦れ違う
040/ぎりぎりと強くなるばかり

041/言葉に出来る理由
042/もし運良く
043/不機嫌な気配
044/早朝の空気のせい
045/掠れ声が小さくなっていた
046/一人遊び
047/目を酷く眇めて
048/透かし通される
049/笑って肩の力を抜いた
050/そのまま流れるように

051/発音
052/楽しそうだな
053/好きでいるわけでもないくせに
054/赤い血が通っていること
055/ふっと瞼に力を込めて
056/全くの蚊帳の外
057/あれのためか、自分のためか
058/お腹の底がどくどくとしている
059/やっぱお前、ガキだなあ
060/恐怖と混乱と寂しさ

061/おいで
062/体の奥の方から
063/黒い革
064/耳の尖った大きな犬
065/とても不自然な感じ
066/いくつか重なる
067/さあっと胸が緊張する
068/他のなにか
069/ずきずきするほどの
070/外に漏れてしまうんじゃないか

071/私の前に
072/鋭い舌打ち
073/ほら、言うこと聞け
074/ずいと両腕を伸ばして
075/温かく湿った肌
076/条件反射
077/単なる番犬
078/愛しているから
079/喉から声が出た
080/暗い光の中

081/酷く痛く抱き上げてくる
082/なんとなく嫌な感じ
083/あたたかいものがせり上がってくる感触
084/吐き気がするくらい
085/ぐちゃぐちゃとする水音
086/汚い足
087/手の平に鮮明に感じた
088/薄い薔薇色に染まる
089/両手で強く抱き締めたまま
090/どんどんと暗くなっていく空の下

091/どこか小さな場所
092/恐々と
093/俺は、ガキは好きじゃねえ
094/空気と匂い
095/どこか透明で
096/まるで手の感触だけで探るように
097/目を合わせない
098/微かに漂っている光の砂
099/……よかった
100/体温が伝わってきていた



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プロフィール
HN:
はざま
性別:
女性
自己紹介:
芸術鑑賞という名の趣味:オタク人。
年季が入った腐女子。だが年季が入り過ぎてよくわからない方向に走り始めている。
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